洋服づくりへの想い
皮膚がむき出しの相棒の為にお洋服を作りたい。
肌触りが良くて、柔らかくて、肌に負担をかけない優しいお洋服。
9歳になった相棒がこれからも健やかに過ごしていけるように、同じような皮膚に悩みを抱えている
わんこのお役に立てるように、FlyFreeは始まりました。

フレンチブルドッグと暮らす。
ずっと思い描いていた憧れでした。
抜け毛が多い、皮膚が弱い、食いしんぼう、そんな程度の知識でお迎えしたのが我が相棒です。
現実は皮膚だけでなく、とにかく身体が弱い。小さな頃から動物病院にお世話になりっぱなしです。
毎年夏には膿皮症、真菌症
左右の目を順番に結膜炎、
治らないと言われた肉球の変形、
てんかんではない原因不明の
けいれん、繰り返す耳血腫、
唾液腺嚢胞・・・書き出すとキリがありません。
病気との戦い・・・
そして2023年3月上旬のこと。まだ肌寒いというのに夏にできるような皮膚にガサガサを見つけ、
いつもの動物病院へ。
そしていつもの抗生剤を飲み始めましたが、全く効かず。何人もの先生に診ていただきましたが
原因は分からず、あっという間に悪化しました。1か所が3か所に、1週間後には首全体に広がり、
このままではいけないと皮膚の病院を探し回り、診ていただいた病院でようやく病名が判明しました。
[クッシング症候群から併発した皮膚石灰沈着症]
皮膚の病気ではなく、脳の病気でした。
先生に言われた通り、皮膚の状態はどんどん悪くなっていきました。とにかく早く合うお薬を探しましょうということでしたが、その間にも相棒の皮膚は溶けていくような、ただれていくような、
血液と体液が混ざった液体は菌が繁殖し生臭く、家の中はバスタオルだらけとなりました。

一番辛かったのは毎日シャワーで身体を清潔にしなければいけなかったこと。
ぬるま湯でゆっくり体液を洗い流すのですが、そんな皮膚の状態なので痛くてしみるのは容易に想像できました。抵抗する体力もなくぶるぶる震え、もうやめてと訴える相棒にごめんね、ごめんねと
泣きながら毎日身体を洗い続けました。
相棒は歩けなくなり、食欲も落ち、体力も落ち、体重は2キロ減りました。
ようやくお薬が見つかった頃には全身に皮膚の石灰化が進もうとしていました。
お薬を飲み始めて進行を抑えることができたものの、新しい毛は生えてこず、石灰化した皮膚はもとに戻りませんでした。
2024年10月5日虹の橋へ
何度も病気を乗り越えてきた相棒でしたが、2024年10月5日、9歳6か月で虹の橋へ向かいました。
腕の中で穏やかに、そして少し笑って旅立っていきました。
病気を発症した頃、フレンチブルドッグのクッシング症候群、皮膚石灰沈着症について調べてもあまり情報がありませんでした。病院の先生曰く、相棒の皮膚はかなり重症だったそうです。
もし皮膚石灰沈着症について、またその他の病気について情報が欲しいという方がいらっしゃいましたら、
お気軽にご連絡ください。
これまでのたくさんの病気の経験がどなたかのお役に立てるなら幸いです。